お子さんに初めてスマホを持たせるタイミングで、多くの保護者が悩むのが「回線をどうするか」です。大手キャリアの子供向けプランをそのまま契約する方法もありますが、格安SIMを選択肢に入れると、月々の負担を抑えられる場合があります。この記事では、FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)のミナト先生が、子供のスマホに格安SIMを検討するときに押さえておきたいポイントを整理します。
結論:格安SIMは選択肢になりますが、料金だけで決めない方がいいです
結論からお伝えすると、子供のスマホに格安SIMを使うこと自体は十分に現実的な選択肢です。ただし、料金の安さだけで選ぶと、フィルタリングの設定のしやすさや、困ったときに相談できる窓口の有無で後悔することがあります。通話の頻度・使うデータ量・家族の他回線との組み合わせ・店舗サポートが必要かどうかによって、向いているプランは変わってきます。
比較表:子供のスマホに使えるプランの月額目安(2026年9月時点)
| プラン | データ容量 | 月額(素の価格) | 通話 | リンク |
|---|---|---|---|---|
| ワイモバイル シンプル3 S | 4GB | 3,278円 | 別途通話料(10分無料通話はLプランのみ) | あり |
| UQモバイル コミコミプランバリュー(参考) | 35GB | 3,828円 | 10分以内の国内通話が込み | なし |
| UQモバイル トクトクプラン2(参考) | 30GB | 4,048円 | 別途通話料 | なし |
| ahamo | 30GB | 2,970円 | 5分以内の国内通話が無料 | あり |
※上記はすべて2026年9月時点の税込・素の月額です。家族割引や自宅セット割などの割引は、条件を満たした場合にのみ適用されます。詳しくは以下の各社の解説をご覧ください。申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
各社の解説
ワイモバイル:店舗で相談しながら決めたい家庭に向いています
ワイモバイルのシンプル3 Sは4GBで、素の月額は3,278円です。ここに家族割引(2回線目以降1,650円/月引き、最大10回線まで)や、自宅のインターネットとのセット割「おうち割 光セット(A)」(1,650円/月引き)、PayPayカードゴールドでの支払いによる割引(550円/月引き)を組み合わせると、条件をすべて満たした場合はS/月額858円まで下がります。ただしこれはすべての割引条件を満たした場合の金額で、家族割の対象人数や光回線の契約状況によっては適用されません。
契約事務手数料は店頭4,950円、オンライン3,850円です。また2026年7月1日以降に新規契約・MNPで契約した場合、開通月から12か月以内に解約すると契約解除料(S/Mプランで858円)が発生する仕組みが新設されています。短期間での解約を考えている場合は事前に確認しておきたいポイントです。
向いている人:近くに店舗があり、契約や困ったときの相談を対面でしたい家庭。すでに親がワイモバイルやソフトバンク光を使っていて、セット割の対象になる家庭。
注意しておきたい点:4GBは動画視聴やゲームを頻繁にする子供には不足しがちです。データ増量が必要になると、上位プラン(シンプル3 M・L)への変更を検討することになります。
▶ ワイモバイルの公式サイトで最新のプランを確認する:https://www.ymobile.jp/
UQモバイル:データ量にゆとりを持たせたいときの比較先(リンクなし)
UQモバイルは今回の案件リストに含まれていないため、この記事では公式サイトへのリンクは貼っていません。比較の参考としてご紹介すると、コミコミプランバリューは35GB・月額3,828円で10分以内の国内通話が料金に含まれています。トクトクプラン2は30GB・月額4,048円で、自宅セット割を適用すると1,100円/月引きになります(事務手数料3,850円)。中高生でSNSや動画の利用が増えてきた場合の目安として参考にしてください。
ahamo:自分でオンライン手続きができる年齢の子供向けです
ahamoは30GBで月額2,970円のワンプライスで、5分以内の国内通話が申込不要で無料です。契約事務手数料は0円で、大盛りオプション(+1,980円)を付けると最大110GBまで増量できます。
向いている人:高校生など、契約内容を自分で確認しながらオンラインで手続きができる年齢の子供。データを多めに使いたい家庭。
注意しておきたい点:ahamoにはオンライン専用で店舗窓口がなく、4GBのような小容量プランもありません。家族割引の仕組みもないため、小学生の見守り用途や「まずは料金を抑えたい」というケースには、他のプランの方が合っていることが多いです。
▶ ahamoの公式サイトで最新のプランを確認する:https://ahamo.com/
選び方のポイント
料金以外に、子供のスマホでは次の観点も確認しておくと安心です。
- フィルタリング・見守り機能:有害サイトの遮断だけでなく、利用時間の制限やアプリのインストール制限まで細かく調整できるかどうかで、日々の運用のしやすさが変わります。会社によっては無料で使えるものもあれば、月額数百円の有料オプションになっているものもあるため、契約前に確認しておきたいポイントです。
- 位置情報・見守りサービスの有無:GPSでの位置確認機能が標準で使えるか、別アプリや別料金が必要かは事業者によって差があります。
- 家族の回線構成:親がすでに使っている回線と合わせることでセット割が使える場合があります。一方で、親が格安SIMを使っていない場合は、子供だけ別の会社にすると割引が使えず、管理する契約先が増える点も考えておきたいところです。
- 困ったときの相談先:店舗のある会社か、オンラインのみかは、特に子供が初めてスマホを持つ家庭では意識しておきたい違いです。
私自身、携帯キャリアの営業窓口に立っていたころ、保護者の方から一番よく相談されたのは料金プランそのものよりも「困ったときにどこに聞けばいいか」でした。データ容量や料金は後からでも変更できますが、契約時にサポート体制を確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
格安SIMへの乗り換え手順そのものを詳しく知りたい方は、格安SIM乗り換えの手順を解説も参考にしてください。通話料の仕組みが気になる方は格安SIM通話料とは?仕組みと注意点を解説、SIMカードの仕組みそのものが分からない場合はeSIMとは?仕組みと注意点を解説もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. 格安SIMでもキャリアメールは使えますか?
A. 多くの格安SIMではキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)はそのままでは使えません。連絡手段をLINEなどに切り替えるか、有料オプションでキャリアメールを引き継げるサービスがあるかを事前に確認しておくと安心です。
Q. 子供に持たせるならデータ量はどれくらいが目安ですか?
A. 家庭や年齢によって差がありますが、通話とLINE中心の小学生であれば数GB程度、動画視聴やSNSを使い始める中高生であれば20GB以上を目安に考えるご家庭が多いようです。実際の利用量はスマホの設定画面で確認しながら見直すのがおすすめです。
Q. 格安SIMは通信速度が心配です
A. 格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、通信品質そのものに大きな差はありませんが、昼休みや夕方など利用者が集中する時間帯は速度が落ちやすい傾向があります。動画視聴が多い子供の場合は、この点も踏まえて選ぶとよいでしょう。
Q. 途中でデータ容量が足りなくなったら?
A. 多くのプランは容量の異なる上位プランへの変更に対応しています。まずは少なめの容量で契約し、利用状況を見ながら見直す方法も選択肢のひとつです。
ミナト先生のまとめ
子供のスマホに格安SIMを使うかどうかは、料金の安さだけでなく、フィルタリングのしやすさや相談先の有無まで含めて考えると、後悔しにくい選び方になります。この記事で紹介した内容は2026年9月時点の情報のため、実際に契約する際は必ず各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。個別の状況によって最適な選び方は変わりますので、必要に応じて専門家にもご相談ください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の"損しない"見直しを発信しています。


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