この記事でわかること
「格安SIMに乗り換えたいけど、通話料が高くなりそうで不安」「無料通話ってどこまでが対象なの?」——そう感じている方に向けて、通話料の基本的な仕組みと、無料通話の条件を確認するときのポイントを整理します。結論からお伝えすると、通話料は「基本料金」と「無料通話(かけ放題)の条件」の2つに分けて考えるとわかりやすくなります。
結論:まず「無料通話の対象時間」を確認する
格安SIMや格安プランの通話料は、契約している回線ごとに「何分以内の国内通話なら無料になるか」という条件が設定されていることが多く、この条件を満たしているかどうかで実質的な負担が大きく変わります。短時間の通話が中心の方と、長電話が多い方とでは、合う条件が変わってくる点に注意が必要です。
格安SIMの通話料、基本の仕組み
国内通話の料金は、多くの携帯電話会社で時間に応じて課金される仕組みが基本になっています。この基本料金だけで通話を続けると、長電話が多い方は負担が大きくなりやすいため、各社は「〇分以内の国内通話が無料」といった条件や、オプションでの「かけ放題」を用意しているのが一般的です。無料通話の対象になるのは、多くの場合、追加の申し込みが不要な「標準で付いている条件」と、月額料金を追加して申し込む「かけ放題オプション」の2種類に分かれます。どちらの形かによって、月々の負担や手続きの手間が変わってくるため、契約前に確認しておきたいポイントです。
正確な通話料の単価は、契約するプランや事業者によって異なり、改定されることもあるため、この記事では具体的な単価の記載は避け、公式サイトでの確認をおすすめしています。以下では、無料通話の「条件」が明確になっている2つのプランを例に、仕組みの違いを見ていきます。
比較表:ahamoとワイモバイルの通話まわりの条件(2026年7月時点)
まずは割引を適用しない「素の月額」を基準に、無料通話の条件とあわせて比較します。割引については、この後の各社解説で説明します。
| サービス | プラン | データ容量 | 月額(素の料金) | 無料通話の条件 | 契約事務手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| ahamo | ワンプライス | 30GB(大盛りオプション+1,980円で最大110GB) | 2,970円 | 5分以内の国内通話が無料(申込不要) | 0円 |
| ワイモバイル | シンプル3 S | 4GB | 3,278円 | 標準の無料通話条件なし | 店頭4,950円/オンライン3,850円 |
| ワイモバイル | シンプル3 M | 30GB | 4,378円 | 標準の無料通話条件なし | 同上 |
| ワイモバイル | シンプル3 L | 35GB | 5,478円 | 10分以内の国内通話が無料(申込不要) | 同上 |
ワイモバイルは同じシンプル3でもプランによって無料通話の条件が異なり、10分以内の無料通話が申込不要で付くのはLプランのみです。S・Mプランで長めの通話をする方は、別途かけ放題オプションの要否を確認する必要があります。
ahamo:5分以内の無料通話がベースに含まれる
ahamoは30GBで月額2,970円のワンプライスプラン(2026年7月時点)で、5分以内の国内通話が申込不要で無料になっています。短時間の通話中心で、シンプルな定額プランを探している方には向いている条件です。
注意点として、ahamoはオンライン専用で店舗窓口がなく、5分を超える通話が多い方はかけ放題オプションの追加を検討する必要があります。正確な追加料金は公式サイトでご確認ください。また海外は91の国・地域で国内分と合わせて30GBまで追加料金なしで使えますが、最初の利用日から15日を経過すると速度が最大128kbpsに制限される点も覚えておくとよいでしょう。
▶ ahamoの公式サイトで最新のプランを確認する(https://ahamo.com/)
ワイモバイル:Lプランなら10分以内が申込不要で無料
ワイモバイルはシンプル3のS・M・Lの3段階でデータ容量を選べ、Lプラン(35GB・月額5,478円)のみ10分以内の国内通話が申込不要で無料になります。S・Mプランには同様の無料通話条件が標準では付いていないため、通話が多い方はLプランかオプションの追加を検討することになります。
おうち割光セット(1,650円/月引き)やPayPayカードのゴールド支払いによる割引(550円/月引き)をフル適用すると、S 858円・M 1,958円・L 3,058円まで下がりますが、これらは対象の光回線契約やカード条件を満たした場合の金額です。条件を満たさない方は「素の月額」が基準になる点に注意してください。家族割引は2回線目以降1,650円/月引き(最大10回線)で、家族でまとめて契約する場合に効果が出やすい仕組みです。
2026年7月1日以降に新規契約・MNPで加入した場合は契約解除料が新設されており、開通月から12か月以内に解約するとS/Mは858円、Lは1,100円がかかります。事務手数料も店頭4,950円・オンライン3,850円とahamoより高くなる点もあわせて確認しておきましょう。
▶ ワイモバイルの公式サイトで最新のプランを確認する(https://www.ymobile.jp/)
選び方のポイント
- 短時間の通話が中心で、オンライン手続きに抵抗がない方は、5分以内無料が標準で付くahamoのようなシンプルな定額プランが候補になります。
- 10分程度までの通話が多く、店舗で相談しながら手続きしたい方は、ワイモバイルのシンプル3 Lのような店舗サポート型のプランが候補になります。
- 無料通話の対象時間を超える長電話が多い方は、標準の条件だけで判断せず、かけ放題オプションの月額や条件もあわせて確認しましょう。
- 家族割やセット割は、条件を満たさない場合は「素の月額」が基準になります。割引後の金額だけで比較しないよう注意してください。
- 実際に乗り換える場合の具体的な手順は格安SIMへの乗り換え手順の記事を、乗り換えるタイミングに迷う場合は格安SIMに乗り換えるタイミングの見極め方の記事を参考にしてください。
- オンライン手続きに不安がある方は、格安SIMの店舗サポート比較の記事もあわせて確認すると、選び方の精度が上がります。
よくある質問
Q. 格安SIMは通話料が高くなるというのは本当ですか?
一律に高くなるわけではありません。無料通話の対象時間内で収まる使い方であれば、基本料金だけで済むケースも多くあります。逆に対象時間を超える通話が多いと、追加の通話料やオプション料金がかさむことがあるため、ご自身の通話時間の傾向を確認することが大切です。
Q. かけ放題オプションは必ず付けたほうがいいですか?
通話時間や頻度によります。短時間の通話が中心であれば、無料通話の条件が標準で付くプランのほうが割安になる場合があります。長電話が多い方は、オプション料金と実際にかかる通話料を比較したうえで検討するとよいでしょう。
Q. 無料通話の対象時間を超えたらどうなりますか?
超えた分については、各社所定の通話料が加算される仕組みが一般的です。正確な単価やオプションの内容は事業者によって異なり、改定されることもあるため、契約前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
Q. 家族との通話も同じ扱いになりますか?
基本的には、通話先が家族かどうかにかかわらず、国内通話であれば同じ条件が適用されるのが一般的です。ただし事業者やプランによって細かい取り扱いが異なることもあるため、気になる場合は公式サイトや問い合わせ窓口で確認しておくと安心です。
ミナト先生のまとめ
元キャリア営業として店頭に立っていたとき、通話料に関する相談で多かったのは「なんとなく不安だからかけ放題オプションを付けている」というケースでした。実際に通話時間を確認してみると、無料通話の対象時間内に収まっていて、オプションが不要だったという方も少なくありません。まずはご自身の通話時間の傾向を把握したうえで、無料通話の条件が自分の使い方に合っているかを確認する。そのうえで、必要な場合だけオプションを検討する、という順番で見直すのがおすすめです。申し込み前には、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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