格安SIMのデメリットは?先に結論
結論から言うと、格安SIMの代表的なデメリットは「通信速度が時間帯によって落ちることがある」「店舗の窓口が少ない、またはない」「キャリアメールが使えなくなる」の3つです。あわせて、支払い方法や対応端末の制約、家族割の選択肢の少なさも挙げられます。
ただし、これらのデメリットがすべての格安SIMに同じ強さで当てはまるわけではありません。大手回線を借りて運営するタイプと、ahamoやワイモバイルのように大手キャリア自身が提供するオンライン専用プラン・サブブランドとでは、影響の出方が異なります。この記事では、デメリットの中身と、自分に当てはまるかどうかの見分け方を整理します。
格安SIM系統ごとの違い(2026年8月時点・税込)
| 項目 | 格安SIM(回線を借りるタイプ)の一般的傾向 | ahamo | ワイモバイル シンプル3 M |
|---|---|---|---|
| 回線 | 大手キャリアの回線を借りて運用 | ドコモ回線を直接提供 | ソフトバンク回線を直接提供 |
| 混雑時間帯の速度 | 影響を受けやすい | 比較的影響を受けにくい | 比較的影響を受けにくい |
| データ30GB前後の月額(素の価格) | 事業者によって異なる(公式サイトでご確認ください) | 2,970円 | 4,378円 |
| 店舗窓口 | 基本的になし | なし(オンライン専用) | あり(ワイモバイルショップ・Yステーションなど) |
| 契約事務手数料 | 事業者によって異なる(公式サイトでご確認ください) | 0円 | 店頭4,950円/オンライン3,850円 |
※「素の価格」は割引条件を満たさない場合の月額です。ワイモバイルは光回線とのセット割やPayPayカード割を適用すると1,958円まで下がりますが、条件を満たさない方はこの表の金額が基準になります。
デメリット①:時間帯によって通信速度が落ちることがある
大手キャリアの回線を借りて運営するタイプの格安SIMは、契約者が回線設備を共有する仕組みのため、利用が集中する昼休みや帰宅後の時間帯に速度が落ちやすいという特徴があります。メールやSNS、通常のWeb閲覧では体感しにくいことが多いものの、動画視聴やオンラインゲームでは影響を感じる場合があります。
一方でahamoやワイモバイルは、大手キャリア自身が提供するプラン・サブブランドであるため、回線を間借りするタイプの格安SIMに比べると、この種の混雑の影響は比較的受けにくいとされています。「格安SIM=必ず遅い」というわけではなく、どの仕組みの回線かによって傾向が変わる、という点を押さえておくとよいでしょう。
デメリット②:店舗の窓口が少ない、またはない
格安SIMはオンライン申込みが中心で、対面窓口を持たないブランドが多くあります。契約後の設定や故障・トラブル対応も自分で調べて進める必要があり、操作に慣れていない方や、離れて暮らす家族のスマホを契約する場合には負担に感じることがあります。
ahamoはオンライン専用のため店舗窓口がありません。一方ワイモバイルは、ワイモバイルショップやY!mobile取扱店(Yステーションなど)で申込みや相談ができます。店舗サポートの詳しい違いは格安SIMで店舗サポートを受ける方法でも解説していますので、あわせてご確認ください。
デメリット③:キャリアメールが使えなくなる
大手キャリアで使っていた「〜@docomo.ne.jp」のようなキャリアメールは、格安SIMへの乗り換えにあたって原則使えなくなります。大手キャリア側で提供している有料の「メール持ち運び」サービスを使えば継続できる場合がありますが、月額料金がかかりますので、必要な方は乗り換え前に元のキャリアの公式サイトで条件と金額をご確認ください。
キャリアメールを重要な連絡先の登録に使っている場合は、乗り換え前にGmailなどのフリーメールへの切り替えを済ませておくと、乗り換え後に困りにくくなります。
デメリット④:支払い方法や対応端末の制約
格安SIMの中には、口座振替に対応せずクレジットカード払いのみの事業者もあります。また、SIMカードの挿入やAPN設定、eSIMを使う場合はQRコードの読み込みなど、初期設定を自分で行う必要がある点も見落とされがちなポイントです。eSIMの仕組み自体についてはeSIMとは?仕組みと注意点で詳しく解説しています。
契約前には、支払い方法の対応状況と、今使っているスマホがそのSIMの動作確認端末に含まれているかを、必ず公式サイトで確認しておきましょう。
デメリット⑤:家族割の選択肢が少ない場合がある
大手キャリアに比べると、格安SIMは家族割の仕組みが用意されていない、またはシンプルな場合があります。ahamoには家族割の仕組みがありません。一方ワイモバイルは、2回線目以降が1,650円/月引かれる家族割引(最大10回線)が用意されています。家族でまとめて乗り換えを検討している場合は、この違いが選び方に影響します。
デメリットを踏まえた選び方のポイント
デメリットは「悪い点」というより「向き・不向きの分かれ目」です。次の4つを自分に当てはめて確認してみてください。
- 混雑時間帯にどれくらい使うか:動画やゲームを外出先でよく使うなら、回線を間借りするタイプの格安SIMより、自社回線を持つプランのほうが安定しやすい傾向があります。
- 対面サポートが必要か:契約後の設定やトラブル対応を人に相談しながら進めたい方、家族のスマホをまとめて契約したい方は、店舗があるブランドが向いています。
- キャリアメールを使っているか:重要な連絡先に登録している場合は、乗り換え前にメールアドレスの整理をしておきましょう。
- 家族で複数回線をまとめたいか:家族割の有無・条件は事業者によって差があります。
具体的な乗り換えの手順は格安SIM乗り換えの手順を解説で解説しています。店舗での相談を軸に選びたい方は、まず公式サイトで最新のプラン内容を確認してみてください。
▶ ワイモバイルの公式サイトで最新のプランを確認する
https://www.ymobile.jp/
よくある質問
Q. 格安SIMは本当に遅いのでしょうか?
A. 回線を借りるタイプの格安SIMは、昼休みなど混雑する時間帯に速度が落ちることがあります。ただしahamoやワイモバイルのように大手キャリア自身が提供するプランは、比較的影響を受けにくいとされています。
Q. キャリアメールが使えなくなるとどうなりますか?
A. 登録していたサービスの連絡先が届かなくなる可能性があります。乗り換え前にフリーメールへの切り替えや、元のキャリアの「メール持ち運び」サービスの利用を検討しておくと安心です。
Q. 家族割は格安SIMでも使えますか?
A. 事業者によります。ワイモバイルは2回線目以降を対象とした家族割引(最大10回線)がありますが、ahamoには家族割の仕組みがありません。契約前に条件を確認しましょう。
Q. デメリットが気になる場合はどうすればいいですか?
A. 「混雑時間帯の使用頻度」「対面サポートの要否」「キャリアメールの利用有無」「家族でまとめたいか」の4点を基準に、自分の使い方に合う事業者を選ぶことで、デメリットの影響を小さくできます。
Q. eSIMならデメリットは減りますか?
A. SIMカードの差し替えが不要になる点は便利ですが、通信速度や店舗サポートの有無といったデメリットとは別の話です。対応機種の確認は引き続き必要です。
ミナト先生のまとめ
私は元携帯キャリア営業として、「月額が安いから」という理由だけで契約し、あとから設定や通信環境で困ってしまうお客様を何人も見てきました。デメリットは事前に把握してしまえば、それほど大きな失敗にはつながりません。
格安SIMは、通信速度・店舗サポート・キャリアメール・家族割のバランスで自分に合うかどうかが決まります。どれが優れているというものではなく、契約後に誰にどう相談したいかを軸に選ぶことをおすすめします。申込み前には、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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