「家族まとめてスマホ代を見直したいけれど、1人で乗り換えるときとは考え方が違いそう」——そう感じている方は少なくありません。家族の場合は、1回線あたりの月額だけでなく、家族割の有無や回線数、契約者名義のそろえ方まで考える必要があります。この記事では、2026年8月時点の公式情報をもとに、家族での利用を前提にahamoとワイモバイルを比較します。
この記事の結論
- 家族割の仕組みがあるのはワイモバイルで、2回線目以降は1回線あたり1,650円/月引き(最大10回線)になります。
- ahamoには家族割の仕組みがありません。回線数が増えても1回線あたりの金額は変わらないシンプルな料金です。
- 家族でMNP乗り換えをする場合、契約者名義をそろえる必要があり、事前の確認を怠ると乗り換えられないケースがあります。
料金は2026年8月時点のものです。プランや割引条件は変更されることがあるため、申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
料金比較表(家族2回線・3回線の目安)
見出しの金額は、割引条件を満たさない場合の月額(素の料金)を基準にしています。家族割はこのあとの各社解説で説明します。
| サービス | プラン | データ容量 | 1回線目(素の月額) | 2回線目以降(家族割適用後) | 3回線契約時の合計目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| ahamo | ベーシックプラン | 30GB | 2,970円 | 2,970円(家族割なし) | 8,910円 |
| ワイモバイル | シンプル3 M | 30GB | 4,378円 | 2,728円 | 9,834円 |
| ワイモバイル | シンプル3 S | 4GB | 3,278円 | 1,628円 | 6,534円 |
ワイモバイルの合計目安は、家族割(2回線目以降1,650円/月引き)のみを適用した金額です。おうち割 光セット(A)やPayPayカード割は別条件のため、この表には含めていません。ahamoは家族割の仕組みがないため、回線数分をそのまま掛け算した金額になります。
家族でまとめて乗り換える前に知っておきたいこと
格安SIMへの乗り換え自体は珍しくなくなりましたが、家族分をまとめて手続きする場合は、単身での乗り換えとは違う注意点があります。
- 契約者名義をそろえる必要がある:MNP(乗り換え)は、転出前と転入後で契約者名義が一致していないと手続きができません。たとえば夫名義・妻名義・子ども名義がバラバラのまま契約している場合、乗り換え先で名義をまとめようとすると、名義が変わる回線は転入できないことがあります。先に今の契約先で名義をそろえてから乗り換えるのが基本の流れです。
- 未成年名義の契約に制限がある事業者もある:格安SIM事業者によっては、未成年名義での契約を受け付けていない場合があります。子どものスマホを格安SIMにする場合は、契約者を保護者名義にし、利用者登録で子どもの名前を登録する形が一般的です。
- 回線ごとに手続きが必要:家族分をまとめて乗り換える場合も、MNP予約番号(またはワンストップ手続き)の取得や本人確認書類の準備は1回線ずつ必要です。人数分の書類をあらかじめそろえておくと当日の手続きがスムーズです。
ahamoの解説
ahamoは、NTTドコモが提供するオンライン専用プランです。30GBで月額2,970円、契約事務手数料は0円という、シンプルな料金体系が特徴です。データ量を増やしたい場合は、大盛りオプション(+1,980円)で最大110GBまで使えます。通話は5分以内の国内通話が申込不要で無料です。海外利用にも強く、91の国・地域で国内分と合わせて30GBまで追加料金なしで使えます(最初の利用日から15日経過後は速度制限がかかります)。
向いている人:家族それぞれが自分のペースでスマホを使っていて、家族割や店舗サポートよりも「1回線あたりの金額のわかりやすさ」を重視する家庭。
注意しておきたい点:家族割の仕組みが一切ないため、回線数が増えてもディスカウントは発生しません。オンライン専用のため店舗窓口もなく、契約や機種トラブルの相談はチャットやオンラインサポートが基本になります。4GBのような小容量プランもないため、あまりデータを使わない家族の回線には不向きな場合があります。
▶ ahamoの公式サイトで最新のプランを確認する(https://ahamo.com/)
ワイモバイルの解説
ワイモバイルは、ソフトバンクが提供するサブブランドです。4GB/30GB/35GBの3プランがあり、素の月額はシンプル3 Sで3,278円、シンプル3 Mで4,378円、シンプル3 Lで5,478円です。
家族向けの割引として、2回線目以降は1回線あたり1,650円/月引きになる家族割引があります(最大10回線)。たとえばシンプル3 Mを家族3人で契約した場合、1回線目は素の月額4,378円、2回線目・3回線目はそれぞれ2,728円になり、3回線合計は9,834円が目安です。
このほか、対象の光回線・ホームルーターとのセット契約で1回線あたり1,650円/月引きになる「おうち割 光セット(A)」や、PayPayカード ゴールドでの支払い設定で550円/月引きになる「PayPayカード割」もあります。おうち割の対象になる光回線については、ソフトバンク光の評判とデメリット【2026年7月】でも詳しく解説しています。ただし、これらは光回線契約やクレジットカードの発行・支払い設定が前提の金額であり、条件を満たさない方は素の月額(上表)が基準になります。
向いている人:家族でまとめて契約したい方、光回線とのセット割を活用できる方、困ったときに店舗で相談したい方。
注意しておきたい点:2026年7月1日以降に新規契約・MNPで加入した場合、開通月から12か月以内に解約すると契約解除料がかかるようになりました(シンプル3 S・Mは858円、Lは1,100円)。割引をフル適用するにはセット契約やクレジットカードの条件があるため、「割引後の金額」だけを見て契約すると、条件を満たせず想定より高くつくケースもあります。
▶ ワイモバイルの公式サイトで最新のプランを確認する(https://www.ymobile.jp/)
UQモバイルについて(参考情報)
UQモバイルはKDDI(au)のサブブランドです。トクトクプラン2は30GBで月額4,048円(自宅セット割適用で1,100円/月引き)、コミコミプランバリューは35GBで月額3,828円(10分通話込み)です。契約事務手数料は3,850円です。本記事では料金の参考情報のみの紹介とし、リンクは設置していません。詳細は公式サイトでご確認ください。
選び方のポイント
- 回線数と家族割の有無:3回線以上をまとめて契約するなら、家族割があるワイモバイルのほうが総額を抑えやすい傾向があります。ahamoは家族割の仕組みがない点を事前に知っておきたいポイントです。
- 名義をそろえられるか:家族で乗り換える場合は、先に契約者名義をそろえておく必要があります。名義がバラバラのまま手続きを進めると、一部の回線だけ転入できないことがあります。
- 未成年の回線があるか:子どものスマホがある場合は、契約者を保護者名義にできるか、利用者登録の仕組みがあるかを確認しましょう。
- 困ったときに誰が対応するか:オンライン手続きに慣れていない家族がいる場合は、店舗サポートがあるワイモバイルのほうが安心につながりやすいです。
- 光回線とのセット割を使えるか:ワイモバイルの割引をフル活用するには、対象の光回線やクレジットカードの条件が前提になる点を忘れないようにしましょう。
よくある質問
Q. 家族3人で乗り換える場合、ahamoとワイモバイルどちらが安いですか?
A. 本記事の例(30GBプラン3回線)では、ahamoの合計8,910円に対し、ワイモバイルは家族割適用後で9,834円が目安です。ただし、ワイモバイルはおうち割やPayPayカード割を追加で適用できる場合があり、条件次第では総額が変わります。ご自身が条件を満たせるかどうかで比較することをおすすめします。
Q. 家族の名義がバラバラでも乗り換えられますか?
A. MNPは転出前と転入後で契約者名義が一致している必要があります。名義がバラバラの場合は、先に今の契約先で名義をそろえてから乗り換え手続きを進める必要があります。
Q. 子どものスマホも一緒に乗り換えられますか?
A. 事業者によっては未成年名義での契約を受け付けていない場合があります。保護者名義で契約し、利用者登録で子どもの名前を登録する形が一般的です。詳しくは子供のスマホ格安SIM選び方【2026年7月】もあわせてご確認ください。
Q. 手続きはどこかに出向く必要がありますか?
A. ahamoはオンライン専用のため店舗窓口はありません。ワイモバイルは店舗(Yステーションなど)での相談が可能です。実際の乗り換え手続きの流れはMNPワンストップとは?仕組みと注意点【2026年7月】で解説しています。
Q. 家族割は何回線まで適用されますか?
A. ワイモバイルの家族割引は最大10回線まで適用されます(2回線目以降、1回線あたり1,650円/月引き)。
ミナト先生のまとめ
元携帯キャリア営業として店頭に立っていたころ、家族分をまとめて乗り換えたいというご相談は多くいただきましたが、実際にヒアリングを進めると「名義がバラバラで思ったように手続きが進まない」というケースがよくありました。家族で格安SIMを検討するときは、月額の安さだけでなく、名義をそろえられるか、困ったときに店舗で相談したいかどうかも合わせて考えることをおすすめします。この記事の比較表を参考に、ご自身の家族構成に合ったプランを検討してみてください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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