子供にスマホを持たせるタイミングで、格安SIMを検討する保護者の方が増えています。ただし子供のスマホは「料金の安さ」だけで選ぶと、フィルタリングの設定や困ったときの相談先で悩むことになりがちです。この記事では、格安SIMを子供のスマホに選ぶときに確認しておきたいポイントと、方向性の異なる2社を比較して紹介します。
この記事の結論
子供のスマホ向けの格安SIMは「フィルタリングの充実度」「困ったときに相談できる窓口の有無」「データ容量が子供の使い方に合っているか」の3点で選ぶ方に向いています。店舗で相談しながら設定したい家庭にはワイモバイル、保護者がオンラインで手続きを完結させたい家庭にはahamoが候補になります。どちらも一長一短があるため、次の比較表と解説を確認してから決める方に向いています。
比較表:子供のスマホ向け格安SIM 2社
| 事業者 | 小容量プラン(素の月額) | フィルタリング | 店舗サポート | 家族割 | 契約事務手数料 |
|---|---|---|---|---|---|
| ahamo | 小容量プランなし(30GB/月額2,970円のワンプライス) | あんしんウェブフィルター提供あり | なし(オンライン専用) | 仕組みなし | 0円 |
| ワイモバイル(シンプル3 S) | 4GB/月額3,278円 | あんしんフィルター for Y!mobile 提供あり | 全国の店舗で相談可能 | 2回線目以降1,650円/月 割引(最大10回線) | 店頭4,950円/オンライン3,850円 |
金額は2026年8月時点のものです。表の金額は割引適用前の「素の月額」を基準にしています。割引の条件は各社の解説で説明します。申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
ahamoの解説
ahamoは月額2,970円で30GBが使えるワンプライスのプランで、契約事務手数料が0円という分かりやすさが特徴です。ドコモ回線を使っているため、通信品質を気にする家庭にも向いています。
向いている人:保護者がオンラインでの手続きに慣れていて、料金プランをシンプルに管理したい方に向いています。すでにドコモ回線を使っている家族と合わせて検討したい方にも合っています。
注意しておきたい点:ahamoは18歳未満の名義では契約できず、保護者名義で契約したうえで子供を利用者として登録する形になります。またオンライン専用のため店舗窓口がなく、設定に不安がある場合は保護者が代わりに対応する前提で考えておく方が安心です。プランが30GBのみで小容量プランが用意されていないため、子供の利用量によっては持て余す可能性がある点も踏まえておきたいところです。未成年者を利用者登録する場合は法令上フィルタリングサービスの利用が必要になるため、「あんしんウェブフィルター」の設定も忘れずに行いましょう。
ワイモバイル(Yステーション)の解説
ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドで、全国の店舗窓口を持っていることが最大の特徴です。シンプル3 Sは4GBの小容量プランがあり、通話をあまりしない子供のスマホ用途に合わせやすいプランです。
向いている人:店舗でスマホの設定やトラブル対応を相談したい家庭や、兄弟姉妹で複数回線を持つ予定がある家庭に向いています。自宅の光回線とセットにできる場合は、おうち割 光セット(A)で1,650円/月の割引も受けられます。
注意しておきたい点:2026年7月1日以降に新規契約・MNPで加入した場合、開通月から12か月以内に解約すると契約解除料(S/Mプランは858円、Lプランは1,100円)がかかる仕組みが新設されました。長く使う前提でない場合は、この解除料も含めて検討しておく方が安心です。家族割やおうち割は条件を満たした場合の割引であり、条件を満たさない場合は表の素の月額がそのままかかる点も押さえておきましょう。
子供のスマホを選ぶときのポイント
- フィルタリングの設定は面倒でも省略しない:未成年者にスマホを持たせる場合、携帯電話事業者への申出とフィルタリングサービスの利用が法令で求められています。年齢に応じてフィルタの強さを調整できるサービスを選ぶ方に向いています。
- 困ったときに誰が対応するかを決めておく:設定変更やトラブルが起きたときに、保護者がオンラインで対応するのか、店舗に相談できるのかで選び方が変わります。
- お下がり端末を使う場合は対応バンドとeSIM対応を確認する:兄や姉のスマホをそのまま使う場合、格安SIMの回線とeSIM対応の有無を事前に確認しておく方が安心です。eSIMの仕組みについては後述の関連記事で詳しく解説しています。
- MNPで新しい番号にするか、家族の予備回線を使うかを決める:新規に電話番号を用意する場合と、家族名義の回線を子供用に切り替える場合とでは、必要な手続きが異なります。
よくある質問
Q. 子供にスマホを持たせるのは何歳からが多いですか?
A. 小学校高学年から中学入学のタイミングで持たせ始める家庭が多い傾向にありますが、通学環境や部活動、習い事の有無によって家庭ごとに事情が異なります。年齢だけでなく、フィルタリングの必要性や利用ルールを決められるかどうかで判断する方に向いています。
Q. キッズ携帯と格安SIMのスマホ、どちらがいいですか?
A. 通話とGPSの見守り機能に絞りたい場合はキッズ携帯、アプリ利用や学習用途も想定する場合は格安SIMのスマホという選び方になります。用途とフィルタリングの必要性を踏まえて選ぶ方に向いています。
Q. フィルタリングアプリの設定は必須ですか?
A. 18歳未満の方が利用者として登録される場合、携帯電話事業者への申出とフィルタリングサービスの利用が法令で求められています。設定を後回しにせず、契約時にあわせて済ませておく方に向いています。
Q. 家族割は必ず適用されますか?
A. 家族割やセット割は、対象プランへの加入や光回線とのセット契約など、各社が定める条件を満たした場合に適用される割引です。条件を満たさない場合は、比較表にある素の月額がそのままかかる点にご注意ください。
ミナト先生のまとめ
元キャリア営業として店頭に立っていたころ、子供のスマホについてのご相談で一番多かったのは、実は料金プランよりも「フィルタリングの設定方法が分からない」というものでした。料金だけを比較して契約したものの、あとから設定に手間取ってしまうケースを何度も見てきました。子供のスマホを選ぶときは、月額料金と合わせて「フィルタリングのしやすさ」と「困ったときに相談できる窓口があるか」を先に確認しておく方に向いています。通話の頻度やデータの使い方、家族の回線構成によって最適な選び方は変わりますので、この記事を参考にしながら、公式サイトで最新の条件を確認したうえで検討してみてください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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