光回線の乗り換えを検討していても、「新規契約」「転用」「事業者変更」といった言葉の違いや、手続きの順番が分からず一歩を踏み出せない方は少なくありません。この記事では、光回線の乗り換えの基本的な流れと、申し込み前に確認しておきたい注意点を整理します。
結論:乗り換えは「新回線の契約→開通確認→旧回線の解約」の順が基本
光回線の乗り換えで最初に押さえておきたいのは、手続きの順番です。新しい光回線を契約し、開通が確認できてから、それまで使っていた回線を解約する、という流れが基本になります。先に旧回線を解約してしまうと、新回線の開通工事が完了するまでインターネットが使えない期間が発生する可能性があるため、順番を守ることが乗り換えで損をしないための第一歩です。
光回線の乗り換えには3つのパターンがある
光回線の乗り換えは、大きく分けて「新規契約」「転用」「事業者変更」の3つに整理できます。どれに当てはまるかによって、必要な工事の有無や手続きの手間が変わってきます。
新規契約
これまでインターネットを使っていなかった方や、auひかりのようにNTTのフレッツ光回線を使わない独自回線から、ドコモ光やソフトバンク光のような光コラボへ乗り換える方が対象になる区分です。回線そのものが変わるため、新たに開通工事が必要になる傾向があります。工事にかかる期間の目安は光回線の工事期間はどれくらい?流れと注意点で詳しく解説しています。
転用
NTTのフレッツ光を契約中の方が、回線設備はそのままに、ドコモ光やソフトバンク光といった光コラボサービスへ契約先を切り替える手続きです。回線を引き直す工事が発生しない場合が多く、比較的短期間で完了しやすい傾向があります。
事業者変更
ドコモ光からソフトバンク光へ、といったように、すでにフレッツ光回線を使った光コラボを契約している方が、別の光コラボへ契約先を切り替える手続きです。こちらも回線設備自体はそのままのため、工事なしで手続きできる場合が多いとされています。契約期間に縛りのないプランかどうかは光回線の「縛りなし」とは?もあわせてご確認ください。
一方、auひかりのようにNTT回線を使わない独自回線どうしの乗り換えや、独自回線から光コラボへの乗り換えは「新規契約」の扱いになり、新たな開通工事が必要になる点は覚えておきたいところです。
主要4社の月額料金・スマホセット割を比較【2026年9月時点】
乗り換え先を検討する際は、月額料金だけでなく、契約事務手数料やスマホセット割、解約金まであわせて確認しておくと、総額のイメージがつかみやすくなります。以下は2026年9月時点の情報です。申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
| 項目 | ドコモ光 | ソフトバンク光 | auひかり | ビッグローブ光 |
|---|---|---|---|---|
| 月額(マンション) | 4,400円 | 4,180円 | 3,740円〜 | 4,378円〜 |
| 月額(戸建て) | 5,720円 | 5,720円 | 公式サイトでご確認ください | 公式サイトでご確認ください |
| 契約事務手数料 | 4,950円 | 4,950円 | 新規登録料 3,300円(〜2026年7月)/4,950円(2026年8月〜) | 公式サイトでご確認ください |
| 工事費 | 代表例22,000円(2026年6月1日改定)。dポイント進呈特典がある場合あり | 2026年6月1日に改定。キャンペーンで実質無料になる場合あり | 公式サイトでご確認ください | 固定電話とセットで実質無料になる場合あり |
| スマホセット割 | ドコモ 最大1,210円/月 | ソフトバンク 最大1,100円/月・ワイモバイル 最大1,188円/月(オプションパック月550円が必要) | au・UQ 最大1,100円/月 | au・UQ 最大1,100円/月 |
| 解約金 | 戸建5,500円/マンション4,180円 | 公式サイトでご確認ください | 公式サイトでご確認ください | 期間内解約で工事費残債が発生する場合あり |
各社の特徴と向いている人・注意しておきたい点
ドコモ光
ドコモ回線を使っているスマホとのセット割が使え、全国エリアに対応しているため、乗り換え先の選択肢として検討しやすいサービスです。ドコモのスマホを使っている方や、全国どこでも対応してほしい方に向いています。一方で、スマホセット割の割引額はプランによって差があるため、自分の契約プランがどの割引に該当するかは事前に確認しておきたいところです。
ソフトバンク光
ソフトバンクやワイモバイルのスマホとのセット割に対応しており、すでにソフトバンク系のスマホを使っている方に向いています。ワイモバイルとのセット割はオプションパック(月550円)への加入が条件になっているため、割引額とオプション料金のバランスは確認しておいたほうがよいでしょう。詳しいセット割の比較は光回線のスマホセット割を比較で解説しています。
auひかり(GMOとくとくBB)
NTTの回線を使わない独自回線のため、フレッツ光系の光コラボからの乗り換えは「新規契約」扱いとなり、新たな開通工事が必要になる点に注意が必要です。au・UQモバイルのスマホとのセット割があるため、au系のスマホを使っている方に向いています。工事費や解約金は条件によって変動があるため、公式サイトで最新の内容を確認してから判断することをおすすめします。
ビッグローブ光
au・UQモバイルとのセット割に対応しており、auひかりの提供エリア外に住んでいる方の受け皿としても選ばれています。契約期間内に解約すると工事費の残債が発生する場合があるため、乗り換えを検討する際は現在の契約に残債が残っていないかをあわせて確認しておきたいところです。
乗り換え前に確認しておきたい5つのポイント
- 今契約している回線の契約期間・更新月
- 現在の月額料金とオプションの利用状況
- 工事費の残債が残っていないか
- 乗り換え先が「転用・事業者変更」対象か「新規契約」対象か
- スマホセット割の対象になるか(乗り換え後にキャリアとの組み合わせが変わらないか)
とくに更新月をまたいで解約すると、契約によっては解約金が発生する場合があります。今の契約内容が分からない場合は、契約中の事業者のマイページや書面で確認しておくと、乗り換えのタイミングを判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 乗り換え中にインターネットが使えない期間はありますか?
A. 「新回線の開通を確認してから旧回線を解約する」という順番を守れば、使えない期間はできるだけ短くできます。反対に旧回線を先に解約してしまうと、新回線の工事が終わるまで利用できない期間が生まれる可能性があります。
Q. 乗り換えの際、固定電話番号は引き継げますか?
A. 番号が引き継げるかどうかはサービスや契約内容によって異なるため、乗り換え前に契約中の事業者と乗り換え先の両方に確認しておくと安心です。
Q. 事業者変更と転用はどちらがよいのですか?
A. どちらが向いているかは、現在の契約状況によって変わります。フレッツ光を契約中の方は転用、すでに光コラボを契約中の方は事業者変更が該当するため、まずは自分がどちらに当てはまるかを確認するとよいでしょう。
Q. 乗り換え後もスマホセット割は引き継げますか?
A. 乗り換え先が対応しているキャリアと、利用しているスマホのキャリアが一致していれば、セット割の対象になる場合があります。組み合わせが変わる場合は、乗り換え先の公式サイトで対象条件を確認しておくことをおすすめします。
Q. auひかりからほかの光回線に乗り換える場合、何に注意すればいいですか?
A. auひかりは独自回線のため、光コラボへの乗り換えは新規契約の扱いになり、新たな開通工事が必要になる場合があります。工事の日程には余裕をもって申し込むと安心です。
ミナト先生のまとめ
光回線の乗り換えは、「新規契約・転用・事業者変更のどれに当てはまるか」を最初に整理すると、必要な手続きや工事の有無が見えやすくなります。元携帯キャリア営業として感じるのは、乗り換えの相談でつまずきやすいのは料金プランそのものより「解約のタイミング」だということです。新回線の開通を待たずに旧回線を先に解約してしまい、その間ネットが使えなくなってしまうケースは実際によく見られます。契約期間や工事費の残債、スマホセット割の組み合わせを確認しながら、自分に合った乗り換え先を検討してみてください。なお、個別の契約状況によって条件は異なるため、判断に迷う場合は乗り換え先の窓口にも相談することをおすすめします。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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