マンションでインターネットを契約しようとすると、同じ「光回線」でも配線方式によって速度がまったく違うことがあります。まずは結論からお伝えします。
結論:マンションの光回線は「配線方式」「月額」「セット割」の3点で選ぶ
マンション向けの光回線選びでは、まず建物の配線方式(光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式)を確認したうえで、月額料金とスマホとのセット割を比較するのが基本的な流れです。配線方式によって実際の速度が大きく変わるため、料金だけを見て選ぶと「安いのに遅い」という状態になることがあります。
今回は、マンション向けプランを持つドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光の3社を比較しながら、選び方のポイントを整理します。
比較表:マンション向け光回線3社
| サービス | 月額(マンションタイプ) | スマホとのセット割 | 契約期間 |
|---|---|---|---|
| ドコモ光 | 4,400円 | ドコモ 最大1,210円/月(プランにより最大1,100円/月) | 2年定期(タイプA) |
| ソフトバンク光 | 4,180円 | ソフトバンク 最大1,100円/月/ワイモバイル 最大1,188円/月(オプションパック月550円が必要) | 2年自動更新 |
| ビッグローブ光 | 4,378円〜 | au・UQ 最大1,100円/月 | 3年契約 |
※上記の月額・セット割は2026年7月時点の情報です。契約事務手数料や工事費、キャンペーン内容は時期によって変わるため、申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
マンションで契約する前に確認したいこと
料金の比較の前に、まず自分が住む(住む予定の)マンションがどの配線方式に対応しているかを確認しておくと、契約後の「思ったより遅い」を避けやすくなります。
- 光配線方式:共用部から各戸まで光ファイバーで直接つながっている方式で、3方式の中では速度が出やすい傾向があります。
- VDSL方式:築年数が経ったマンションに多く見られる方式で、理論上の上限が低く、夜間など利用が集中する時間帯に速度が落ちやすいとされています。
- LAN配線方式:光配線方式とVDSL方式の中間的な位置づけです。
賃貸の場合は、物件情報に「インターネット完備」とあるかどうかで状況が変わります。「インターネット完備」は各戸まで配線済みで入居後すぐに使える状態を指すことが多く、「インターネット対応」「光ファイバー対応」は共用部までの工事が済んでいるだけで、各戸への契約は別途必要になる場合があります。「インターネット無料」の物件は、建物全体で1回線を共有する仕組みになっていることがあり、利用者が多い時間帯は速度が落ちることがある点も、あわせて知っておくとよいポイントです。配線方式や導入状況は、不動産会社・管理会社への確認や、各光回線事業者のサイトでの物件検索で確認できます。
元携帯キャリアの営業として店頭に立っていたころ、マンションにお住まいのお客様から「前の光回線と同じ会社にしたのに遅い」というご相談を受けたことが何度かありました。実際に伺うと、建物の配線方式が変わっていたり、契約したプランがマンションタイプではなかったりするケースが多く、配線方式の確認はそれだけ見落とされやすいポイントだと感じています。
ドコモ光|ドコモのスマホとまとめたい方に
ドコモ光は、ドコモのスマホを使っている世帯であれば、セット割でスマホ側の月額を抑えられる点が特徴です。全国対応で、マンションタイプの料金も比較的わかりやすい設定になっています。
一方で、2年定期プランは更新月以外の解約に解約金が発生する仕組みです(マンションタイプで4,180円)。契約時の事務手数料(4,950円)や、工事費(2026年6月1日改定・代表例22,000円、進呈特典ありのケースも)も含めて、初期費用を事前に確認しておくと安心です。
ソフトバンク光|ソフトバンク・ワイモバイルユーザー向け
ソフトバンク光は、ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホを使っている方に向いています。ソフトバンクは最大1,100円/月、ワイモバイルは最大1,188円/月の割引ですが、ワイモバイルの場合は月550円のオプションパックへの加入が条件になる点は見落とされがちなので注意が必要です。
契約は2年自動更新で、事務手数料は4,950円です。工事費は2026年6月1日に改定されており、キャンペーン内容によっては実質無料になる場合もありますが、条件は時期によって変わるため公式サイトで確認しておくと安心です。
▶ ソフトバンク光の公式サイトで最新のキャンペーンを確認する
ビッグローブ光|au・UQユーザーで全国対応を求める方に
ビッグローブ光は、au・UQ mobileのスマホとのセット割(最大1,100円/月)を使いたい方で、全国対応の光回線を探している場合に候補になります。3年契約でマンションタイプの月額は4,378円からです。
注意したいのは、契約期間内に解約すると工事費の残債が発生する場合がある点です。契約事務手数料の金額は本記事の作成時点で確認が取れていないため、契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
▶ ビッグローブ光の公式サイトで最新のキャンペーンを確認する
マンションで光回線を選ぶときのポイント
- 配線方式(光配線方式・VDSL方式・LAN配線方式)を確認し、速度を重視するなら光配線方式対応のプランを優先する
- 使っているスマホのキャリアに合わせてセット割の有無を比較する
- 解約金や工事費残債など、途中解約したときの条件を契約前に確認しておく
- 契約期間中に引っ越す可能性がある方は、更新月や違約金の条件も含めて確認しておくと安心です
よくある質問
Q. マンションタイプと戸建てタイプは何が違いますか?
マンションタイプは建物全体で回線設備を共有するため、戸建てタイプより月額が安く設定されている傾向があります。ただし、建物内の利用者数や配線方式によっては、戸建てタイプより速度面で不利になる場合もあります。
Q. 「インターネット完備」の物件ならすぐに使えますか?
物件情報に「インターネット完備」とあり、かつ現在使いたい事業者がすでに導入されている場合は、契約手続きだけで利用できることが多いです。ただし、指定の事業者以外を使いたい場合は改めて配線工事が必要になることがあるため、事前に確認しておくと安心です。
Q. マンションの光回線でも速度が遅くなることはありますか?
VDSL方式や「インターネット無料」で回線を共有するタイプの物件では、夜間など利用が集中する時間帯に速度が落ちやすいとされています。速度を重視する場合は、契約前に配線方式を確認しておくことをおすすめします。
Q. スマホとのセット割は必ず適用されますか?
セット割は、契約するスマホの料金プランやオプション加入が条件になっている場合があります。ワイモバイルのように月額オプションへの加入が条件になっているケースもあるため、適用条件を公式サイトで確認してから申し込むと安心です。
ミナト先生のまとめ
マンションの光回線選びは、料金の安さだけで決めてしまうと配線方式によって速度面で後悔することがあります。まずは建物の配線方式を確認したうえで、使っているスマホとのセット割、契約期間中に解約した場合の条件まであわせて比較検討することをおすすめします。個別の状況によって最適な選択は変わるため、迷ったときは各社の窓口や不動産会社にも相談しながら検討してみてください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の"損しない"見直しを発信しています。
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