「家族みんなのスマホ代を見直したいけれど、格安SIMは家族で使うとどうなるのか分からない」。そんなご相談は、家計の見直しの場面でとても多くいただきます。この記事では、ahamoとワイモバイルを例に、家族で乗り換えるときの考え方を整理します。
なお、記事内の料金は2026年7月時点で公式情報を確認した内容です。申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
結論:家族割の有無と、家族の誰が困りやすいかで選び方が変わります
家族で格安SIMを選ぶときは、月額料金だけでなく「家族割があるか」「店舗で相談できるか」「通話をどれくらいするか」の3点で考えるのが基本です。
- 家族それぞれが自分で設定や問い合わせをできて、データ量も多めに使う方:ahamoのような30GBの定額プランが向いています。
- 家族割を活用したい方や、困ったときに店舗で相談したい方:ワイモバイルが選択肢になります。
どちらが得になるかは、通話時間・データ量・家族構成・サポートの要否によって変わります。「乗り換えれば必ず安くなる」とは言えない点にご注意ください。
家族で使う場合の比較表(2026年7月時点・税込)
割引を適用する前の、素の月額を基準にしています。
| 項目 | ahamo | ワイモバイル |
|---|---|---|
| プランと月額(割引前) | 30GB/2,970円 | シンプル3 S 4GB/3,278円、M 30GB/4,378円、L 35GB/5,478円 |
| 家族割 | 仕組みなし | 2回線目以降 1,650円/月 割引(最大10回線) |
| 契約事務手数料 | 0円 | 店頭4,950円/オンライン3,850円 |
| 契約解除料 | 記載なし(公式サイトでご確認ください) | 2026年7月1日以降の新規・MNPで新設。開通月から12か月以内の解約時、S/M 858円・L 1,100円 |
| 通話 | 5分以内の国内通話が無料 | シンプル3 Lは10分以内の国内通話が無料 |
| 店舗サポート | オンライン専用(店舗窓口なし) | 店頭で契約・相談が可能 |
参考として、UQモバイルのトクトクプラン2は30GBで4,048円(自宅セット割1,100円/月、事務手数料3,850円)です。ahamoは家族割がない分、人数が増えても1回線あたりの月額は変わりません。たとえば30GBを4人で使う場合、割引なしの月額合計は2,970円×4=11,880円が目安です。
ahamo:全員が30GBを使い、オンライン手続きに抵抗がない家族向け
ahamoは30GBで月額2,970円のワンプライスで、契約事務手数料は0円です。大容量が必要な場合は、大盛りオプション(+1,980円)で最大110GBまで使えます。5分以内の国内通話は申込不要で無料です。海外では91の国・地域で、国内分と合わせて30GBまで追加料金なしで使えます(最初の利用日から15日経過後は最大128kbpsに制限されます)。
向いている方:家族全員が一定のデータ量を使い、手続きや設定を自分で行える方。
注意しておきたい点:
- オンライン専用で店舗窓口がありません。設定に不安のあるご両親やお子さまには、家族の誰かがサポートする前提になります。
- 小容量プランがないため、あまりデータを使わない家族がいると割高に感じることがあります。
- 家族割の仕組みがありません。
ワイモバイル:家族割と店舗サポートを重視したい家族向け
ワイモバイルのシンプル3は、S(4GB)3,278円、M(30GB)4,378円、L(35GB)5,478円の3プランです。家族割引は2回線目以降で1,650円/月の割引があり、最大10回線まで対象になります。ほかにも、光回線とのセット割(おうち割 光セット)やPayPayカード割などがありますが、いずれも適用条件があります。割引を前提に選ぶ前に、ご自身が条件を満たせるかを確認してください。
向いている方:家族で複数回線をまとめたい方、機種変更や困りごとを店頭で相談したい方、ご家族にデータ量の少ない方が混ざっている方。
注意しておきたい点:
- 契約事務手数料が店頭4,950円、オンライン3,850円かかります。回線数が多いと合計額が大きくなります。
- 2026年7月1日以降の新規・MNPでは契約解除料が新設され、開通月から12か月以内に解約するとS/Mは858円、Lは1,100円がかかります。
- 割引後の金額は、家族割・セット割・支払い方法の条件をすべて満たした場合の話です。条件を満たさない回線は、素の月額が基準になります。
家族で乗り換えるときの選び方のポイント
- 回線ごとの使い方を確認する:通話が多い人、動画をよく見る人、ほとんどデータを使わない人では最適なプランが違います。家族全員を同じプランにそろえる必要はありません。
- 「困ったときに誰が対応するか」を決める:料金が下がっても、設定やトラブル対応が特定の家族に集中すると負担になります。店舗で相談できるかどうかは、料金と同じくらい大切な判断材料です。
- 家族割の対象と条件を確認する:対象回線の範囲や、割引が始まる回線の条件は、申込前に公式サイトで確認しておくと安心です。
- 混雑時間帯の速度とキャリアメールの扱いを知る:格安SIMは昼休みなど混雑する時間帯に速度が落ちることがあります。また、元のキャリアのメールアドレスは、乗り換え後に使えなくなる場合があります。
- 乗り換えの順番を決める:全員を一度に乗り換えず、まず1回線で試してから広げる方法もあります。手順は格安SIMの乗り換え手順の記事で解説しています。
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よくある質問
Q. 家族全員が同じ会社に乗り換えたほうがいいですか?
家族割を使うなら同じ会社にまとめる意味があります。一方、家族割のない会社でも、1回線あたりの料金が合えばまとめる必要はありません。回線ごとに使い方が違う場合は、別々の会社を選ぶ方法もあります。
Q. 親世代のスマホも格安SIMにできますか?
可能ですが、オンライン専用のプランは設定や問い合わせを自分で行う必要があります。ご自身での対応が難しい場合は、店頭で相談できる会社や、家族がサポートできる体制を先に考えておくと安心です。
Q. 電話番号はそのまま使えますか?
MNP(今の電話番号を引き継いで乗り換える仕組み)を使えば、番号はそのまま使えるのが一般的です。ただし、手続きの方法は会社ごとに異なるため、公式サイトでご確認ください。
Q. 契約者名義が家族と違う場合は?
乗り換え手続きは、基本的に現在の契約者名義の本人が行う必要があります。名義が親御さんの場合は、手続きの前に確認しておきましょう。
ミナト先生のまとめ
携帯キャリアの窓口で多くのご家族の相談を受けてきましたが、料金の話以上に、「乗り換えたあとに誰が設定や問い合わせを引き受けるか」で迷われるご家庭が目立ちました。家族の格安SIMは、料金の安さだけでなく、割引の条件と家族のサポート体制をセットで考えることが大切です。
ahamoは家族割のない分かりやすい定額、ワイモバイルは家族割と店舗サポートが特徴です。どちらが合うかは、通話時間・データ量・家族構成・店舗サポートの要否によって変わります。料金は2026年7月時点の内容ですので、申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の”損しない”見直しを発信しています。


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