光回線の乗り換え、まず知っておきたい基本の流れ
光回線の乗り換えは、大きく分けると「①新しい回線を申し込む→②開通工事の日程を決める→③新回線が開通したら旧回線を解約する→④モデムなどのレンタル機器を返却する」という4ステップで進みます。先に新回線を契約し、開通が確認できてから旧回線を止める順番にすると、ネットが使えない期間が生まれにくくなります。
工事の日程は申し込みからおおむね2〜4週間、混み合う時期はそれ以上かかることもあります。工事の混雑状況は時期や地域によって変わるため、余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。工事期間の詳しい目安については、光回線の工事期間の目安と流れでも解説しています。
なぜ光回線を乗り換えるのか
乗り換えを検討するきっかけとして多いのは、次のようなケースです。
- 引っ越し先が今の回線の提供エリア外だった
- スマホとのセット割を組める回線に変えたい
- 今の回線の速度や対応に不満がある
- 契約更新月が近づき、違約金なしで見直せるタイミングが来た
特に「スマホとのセット割」を目的にした乗り換えは、毎月の固定費に直結するため検討する方が多い理由のひとつです。ただし、セット割はスマホの契約プランによって適用条件が異なるため、乗り換え前に自分のスマホプランがセット割の対象かどうかを確認しておく必要があります。各社のセット割の詳しい比較は光回線のスマホセット割を4社比較にまとめています。
乗り換え先の月額料金を比較する(マンションタイプ)
乗り換え先を選ぶときにまず気になるのが月額料金です。マンションタイプの目安は次のとおりです(2026年8月時点・税込)。
| サービス | 月額・マンション | スマホセット割の目安 |
|---|---|---|
| ドコモ光 | 4,400円 | ドコモ 最大1,210円/月(プランにより最大1,100円/月) |
| ソフトバンク光 | 4,180円 | ソフトバンク 最大1,100円/月/ワイモバイル 最大1,188円/月(オプションパック月550円が必要) |
| auひかり | 3,740円〜 | au・UQ 最大1,100円/月 |
| ビッグローブ光 | 4,378円〜 | au・UQ 最大1,100円/月 |
戸建てタイプの月額は事業者やプランによって差が大きく、契約年数や契約時期で変わる場合があります。正確な金額は各社の公式サイトで確認しておくと安心です。
各社の特徴と、乗り換え先として向いている人
ドコモ光は、ドコモのスマホを使っている方にとってセット割の恩恵が分かりやすく、全国的に対応エリアが広い点が特徴です。契約事務手数料は4,950円で、工事費は2026年6月1日改定の代表例で22,000円ですが、dポイント進呈などの特典が用意される場合があります。反面、割引額はスマホの契約プランによって変わるため、自分のプランでいくら安くなるかを事前に確認しておきたいところです。
ソフトバンク光は、ソフトバンクまたはワイモバイルのスマホとのセット割が軸になる回線です。契約事務手数料は4,950円で、工事費は2026年6月1日に改定されています。ワイモバイルのセット割はオプションパック(月550円)への加入が条件になるため、割引額とオプション費用を差し引きして本当にお得かどうかを確認する必要があります。
auひかり(GMOとくとくBB)は独自回線を使っており、混雑の影響を受けにくいとされる回線です。新規登録料は2026年7月までが3,300円、2026年8月以降は4,950円に変更されるため、申し込みのタイミングによって初期費用が変わる点に注意が必要です。auまたはUQモバイルのセット割は最大1,100円/月です。
ビッグローブ光は全国対応エリアが広く、auひかりが提供エリア外だった場合の受け皿としても選ばれやすい回線です。固定電話とのセットで工事費が実質無料になる場合がありますが、条件はプランによって異なります。
乗り換え時にかかる費用と注意点
乗り換えでは、新回線の初期費用(契約事務手数料・工事費)に加えて、旧回線側の解約費用も発生する場合があります。たとえばドコモ光の場合、解約金は戸建てが5,500円、マンションが4,180円です。他社については解約金の有無や金額が契約時期・プランによって異なるため、旧回線の契約内容を確認したうえで判断することをおすすめします。解約・違約金の仕組みそのものについては、光回線の解約・違約金の仕組みとはで詳しく解説しています。
また、旧回線でレンタルしていたモデムやONUなどの機器は、解約後に返却が必要になるケースが一般的です。返却期限を過ぎると別途費用がかかることがあるため、解約時に返却方法とあわせて確認しておくと安心です。
工事費については、現在の回線で分割払いが残っている状態で解約すると、残債の一括請求が発生する場合があります。工事費が実質無料になっていたキャンペーンほど、解約時の残債に注意が必要です。
乗り換えのベストなタイミング
契約期間の縛りがある回線では、契約更新月以外に解約すると違約金が発生する場合があります。更新月は契約時の書類やマイページで確認できることが多いので、乗り換えを決めたら早めに確認しておくとよいでしょう。
一方で、「今すぐスマホ代を下げたい」「今の回線に大きな不満がある」といった場合は、多少の解約費用がかかっても乗り換えた方が結果的に得になることもあります。目先の解約金だけでなく、乗り換え後に毎月いくら安くなるかを合わせて考えることが大切です。
よくある質問
Q. 乗り換え中にネットが使えない期間はありますか?
A. 新回線の開通を確認してから旧回線を解約する順番にすれば、空白期間を避けやすくなります。ただし、開通工事の日程が遅れることもあるため、余裕を持ったスケジュールで進めることをおすすめします。
Q. 今の回線がまだ契約期間中でも乗り換えできますか?
A. 可能ですが、契約期間の途中で解約すると違約金が発生する場合があります。契約更新月を確認したうえで判断するとよいでしょう。
Q. 乗り換え先はスマホと同じキャリア系列にすべきですか?
A. スマホとのセット割を重視するなら同じキャリア系列が分かりやすいですが、対応エリアや回線の混雑状況、月額料金も含めて比較することをおすすめします。
Q. 工事費が実質無料のキャンペーンを利用中に解約するとどうなりますか?
A. 工事費の分割払いが残っている状態で解約すると、残債が一括請求される場合があります。解約前に残債の有無を確認しておくと安心です。
ミナト先生のまとめ
光回線の乗り換えは、「新回線の契約→開通→旧回線の解約」という順番を守るだけで、多くのトラブルを避けられます。私自身、携帯キャリアの営業をしていた頃、セット割を目的に光回線を見直すお客様を数多く担当してきましたが、割引額だけでなく解約費用や機器の返却まで含めてトータルで比較する方が、後悔の少ない選び方につながると感じています。
なお、個別の契約内容や解約条件は事業者によって異なりますので、必要に応じて各社のサポート窓口にも確認しながら進めることをおすすめします。申込前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください(2026年8月時点の情報です)。
この記事を書いた人:ミナト先生/FP2級・元携帯キャリア営業(約1万契約)。通信費と家計の"損しない"見直しを発信しています。


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